気弱な青年、女、殺し屋…5重人格の難しい役柄
そして迎えた本番当日。河毛が前夜の稽古終了間際にキャラ設定をすべて入れ替え、松潤は1人きりで稽古を続けたという。舞台真正面でにらみをきかせる河毛の前で、ひとり芝居「見知らぬ共犯者」は開演した。警察の事情聴取を長時間受けている気弱で泣き虫の青年に、突然、女や殺し屋などの別人格が現れる。これを松潤は声色やしぐさなどで演じ分けていく。8分間、ミスなくやり遂げ、松潤は「すっげえ疲れましたよ」「でもやっている最中は気持ちよかったですね」と万増くそうだ。
ハイになっていた松潤だったが、「それはもう1回やりたいということですか」と尋ねられると、「2度とやらない」とむきになって言うのだった。「バラエティーじゃなかったですよ。ドキュメンタリーですよ」相当しんどかったんだろう。
知央