きのう10日(2013年7月)、気象庁の927観測点のうち109地点で35度以上の猛暑日を記録(30度以上の真夏日は566地点)、東京都心も4日連続猛暑日は統計史上タイとなった。
週明けからの猛暑で熱中症になり、緊急搬送された人は3日間で2960人、今年はこれまでに約7000人と去年の2倍以上だ。梅雨が早く開けた途端の猛暑に、体が暑さについていけないためとみられる。
中谷文彦アナ「暑さは防げないけれども、熱中症の危険度を調べる手段はあがります」
環境省が1時間ごとに更新
環境省は熱中症予防情報サイトで「暑さ指数」を発表している。暑さだけでなく、日光の量、湿度などを全国841か所で測っている。熱中症は高温、高湿度、高体感温度で起こるため、この指数が「熱中症危険度」の目安になるのだ。指数は4段階に分類されている。気温でみると(1)危険区域31度以上(2)厳重警戒区域28~31度(3)警戒区域25~28度(4)注意区域25度未満だ。
中谷「東京地方の34度はいきなり危険区域です。この『暑さ指数』は1時間ごとに更新され、予測値も見ることができるので、睡眠中の危険度も確かめられ、予防に役立ちます」
予想も大事だが、それ以上に大事なのは熱中症の症状の知識である。軽症ではめまいや足がつるなど症状が出る。中程度だとダルさや吐き気、頭痛に襲われ、重症になると意識障害や痙攣、体温が下がらないなどが起こる。また、自分で水が飲めるかどうかが目安になる。
家族や周囲の人が熱中症になったら、足を頭より高く上げて頭の酸欠状態を解消し、首と脇の下、脚の付け根を冷やす。(2013年7月10日放送)
(磯G)