昔から「梅雨明け10日」という。梅雨明けしばらくは雨が降らず安定した天気が続くという意味だが、今年(2013年)は特別だ。列島各地とも猛暑続きで最高気温が35度を超える東京の猛署日は、きのう10日(2013年7月)で連続4日となり統計史上タイ記録とか。熱中症で病院に運ばれるケースが増えているが、とくに危険なのが就寝中の熱中症だという。防止策はあるのか。
夕凪が夜中にずれ込み、窓開けても無風状態
気象予報士の藤富郷氏は「今年は夜の熱中症に注意が必要」という。気温の高さに加えて風がなくなる「凪」の状態が夜に訪れるからだ。凪は陸側と海側の温度が同じになるときに生じるが、今年は猛暑で陸地の温度がなかなか冷めないので、平年だと夕方に来る凪が夜間にずれ込んでいるという。
「寝る前に涼しいなと思って窓を開けて風通しをよくしていても、寝ている間に風が止まって風が流れなくなる。そうすると、部屋に熱がこもるので気温以上に熱中症にかかりやすくなる」と解説する。
では、有効な対策はあるのか。睡眠専門医の伊藤永喜医師に家でできる対策を聞いた。伊藤があげたのが、タオルケットの掛け方。身体全体にすっぽり掛けるのではなく、腕と足を出す。手首や足首は熱を発散させる場所なので、足首から膝当たりぐらいまで出した方が熱さやほてりを感じなくて済むという。
寝付いてから3時間後にタイマー設定
もうひとつはエアコンのタイマーの使い方で、寝ついた頃に切れるようにすると寝ている間に部屋の温度が上がり寝苦しくなるので、寝るまでは付けておいて、約3時間後にまた付くように設定しておくとよいという。水分補給も大事で、寝ている間にも汗をかくので寝る前のコップ1杯をすすめる。
コメンテーターのおおたわ史絵(内科医、執筆家)は「基本は脱水の改善と体温を下げること。脱水改善は水を飲むこと。体温を下げるには、水を含ませたタオルで拭いてから扇風機に当たるか、あおぐと効果的です」
司会の加藤浩次「霧吹きでしゃっしゃっとやるのも」
おおたわ「いいですよ、いいですよ」
藤富によると猛暑は今週でひと山越えるが、また来週戻ってくるという。