「所長が吉田さんじゃなければ、海水注入止めてたかもしれない」
司会の小倉智昭は「指揮をとりながら、きつい局面もあったと思う。その意味では命を賭してがんばった」という。小倉は吉田氏が東工大を出て、 通産省に内定していたのを東電に変えていたことを紹介して、「3.11でもし通産にいたらとぞっとした」という。どういうことかというと、この3月に小倉が第1原発を取材した際、「原発が最悪の事態を免れた要因は?」ときいたとき、「吉田所長じゃないか」 という人がけっこういたのだという。「吉田さんじゃなかったら、海水注入をやめていたかもしれないし、どうなっていたかわかりませんね、という言葉を聞くとね」
吉田氏はまた福島でのシンポに病床からビデオレターをよせて、復帰への意欲を示していた。小倉は「無念だろうなと思います。ある意味日本を救ってくれた人」と話を結んだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト