「女性なりすまし痴漢サイト」書き込み税務署員逮捕!実行犯は処分なし

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   和歌山県警は9日(2013年7月)、インターネット上の掲示板で女性を装い「痴漢をしてくれる人いませんか」という書き込みをした男を逮捕した。書き込みを閲覧した複数の男が痴漢行為を行い、逮捕された男を含め大勢が現場を見て楽しんでいたという。

「痴漢してくれる人いませんか」に殺到したアホ男たち

   迷惑防止条例違反(ひわいな行為の禁止)の疑いで逮捕されたのは大阪国税局海南税務署の伊勢川洋二容疑者(49)だ。伊勢川は5月11日に「書き込みをした」と出頭し警察が捜査していた。

   伊勢川は今年4月、痴漢したい人とされたい人が出会う痴漢サイトの掲示板に、同じ車両に乗車した女性の服装や持ち物などの特徴とともに、「和歌山線の中で痴漢してくれる人いませんか。朝7時10分発の前から2両目か一番後ろの車両に乗っています」と書き込んだ。掲示板を見た複数の男の乗客が女性の乗る車両に移動し、痴漢行為をして複数の男がその行為を見ていたという。

   「朝ズバッ!」が事件のあった同じ路線の同じ日、同じ時間に書き込まれた痴漢サイトを調べたところ、次のような書き込みがあった。「いま後ろの車両に乗りました。かばんを2つ持っています。早く来て」

   その直後、別の乗客から次のような書き込みがあった。「待っていてよかったです。お集まりの皆さんよろしくです。楽しみましょう」。見物していた乗客も「今日はありがとうございました。おかげさまで滅多に見ることができないようなことを見学させてもらいました。これからも楽しませてください」と書き込んでいた。

サイト管理者は痴漢幇助行為

   痴漢サイトを見て実際に痴漢行為をした元介護士の男(26)が逮捕されたが、その後、処分保留で釈放されている。ネット犯罪に詳しい紀籐正樹弁護士はこの犯罪について次のように解説している。

「実行犯は『痴漢して下さい』という書き込みを見て実行しているから痴漢が成立しないんです。犯罪が成立しない可能性があり処分保留になったわけです。
一方、(被害者の女性になりすまして書き込みをした男は)痴漢行為をしているという認識のない人を道具として利用して被害者に痴漢したことになり、間接正犯として迷惑防止条例違反ということになります」

   では、痴漢サイトの管理者に責任はないのか。紀籐弁護士は「痴漢幇助行為に当たり、今回の事件で摘発される可能性が高まったと思います」という。

   スタジオにスペシャルコメンテーターとして出演した作家の百田尚樹氏は「アホとしか言いようがない。しかもサイトを見て見物している人間、みなアホばかりですわ」と呆れた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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