「ボーイングスリーセブン(777)は世界一安全なジェット旅客機と言われていた。その旅客機の天井に穴が空き、空気が入り込み、一気に燃え広がったということなのでしょうかね」とコメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)は驚く。
きのう7日(2013年7月)、アメリカのサンフランシスコ国際空港で起きた韓国・アシアナ航空機の事故は、着陸時のスピードが遅すぎて機体を滑走路まで持っていけなかったのが直接の原因だが、なぜそのようなことが怒ったのか。事故直前に空港管制官は何度も事故機と交信を試みたが、パイロットは「聴取不能」と繰り返すばかりだった。
天井裏に無数の電気系統―ここで火災発生?
日本航空で30年近い国際線チーフパーサーの経験がある航空評論家の秀島一生氏は、「燃料漏れで着陸直後に火災が起きたとすれば、主翼の中に入っている燃料タンクが燃え、主翼も大きな損傷をするはずです。でも、主翼はそのままで天井に穴が空いているということは、天井には多数の電気系統が走っているので、その電気系統に何らかのトラブルが起きていた可能性が高いですね」と解説する。
コックピットに煙充満
事故現場で取材に当たっている加藤高太郎記者は、「私の1キロ後方に事故機が見えます。水平尾翼も垂直尾翼もなくなっており、滑走路手前の護岸周辺に残骸が散乱しています。また、主翼のエンジンも車輪も脱落しています」と伝える。
司会の加藤浩次「ということは、護岸に激突して滑走路に入ったということですか」
記者「目撃者や空港関係者によると、異常に低い高度で着陸態勢に入ったようです。コックピットでは失速警報が鳴っていたそうです」
キャスターのテリー伊藤「タッチ&ゴーで着陸態勢のやり直しを試みようとしなかったのかな」
記者「パイロットは再び加速しようと試みたそうですが、間に合わなかったようです」
阿部祐二リポーターは「着陸の時点で、滑走路のセンターラインから横に10数メートルずれていたようです。天井裏で起きた火災の煙が客室よりも先にコックピットに流れ込み、パイロットはゴーグルと酸素マスクを装着し、このために管制官からの呼びかけに反応できなかったと見られています」と報じた。
1994年の名古屋空港の中華航空墜落事故と似ているように見えるが…。