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裁判所も認めた吉本興業と暴力団のズブズブ関係

   先にここでも取り上げた『週刊現代』が吉本興業から訴えられている裁判で、一審では週刊現代側に賠償金を支払えという判決が出たが、高裁判決では逆転した。7月5日付の朝日新聞はこう報じている。<元タレントの島田紳助さんと吉本興業(大阪市)が、暴力団との関わりについての週刊現代の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社側に総額4千万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京高裁は4日、請求を棄却する原告側敗訴の判決を言い渡した。高裁は、疑惑が生じたのは吉本興業側の姿勢にあると判断。一審判決の、講談社側に110万円の支払いを命じた部分を取り消した。

   争われたのは、2011年10月15日号の記事。島田さんの不動産取引をめぐる会合に暴力団幹部が同席した▽吉本興業は、島田さんと暴力団関係者との関わりを知りながら契約を結んでいた――などと報じた。

   鈴木健太裁判長は、過去の吉本興業のタレントと暴力団の交際報道で、同社がその都度確認し、虚偽ならば反論できたのに、しなかったため『暴力団との関係に寛容な会社との印象を自ら強めた』と指摘。『記事はそうした中で書かれ、暴力団との関係を知りながら吉本興業が契約し続けたと信じたのには、相当の理由があった』と結論づけた>

   要は、吉本興業は暴力団とズブズブの関係にある会社だと、お上までが認めたということである。吉本のイメージダウンは計り知れない。吉本王国凋落の始まりになるかもしれないな。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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