フェリペ皇太子登場、サマランチ元会長の息子ロビー活動
現地で取材に当たっている日本テレビの岩崎建記者は、「プレゼンで3都市に差がついたというところまではいっていません」と解説しながら、気になる見通しを述べた。それはマドリードについてだ。
「今回注目されたのはスペインのフェリペ皇太子でした。IOC委員の中には王室に好意的な方が多いとされ、皇太子の登場はインパクトがあったようです。そういう意味で、マドリードはしたたかなやり方をしているなと感じました。当初はイスタンブールが東京の強敵とみられていましたが、ここへきて本当の脅威はマドリードだという見方をする人が出てきています。フェリペ皇太子に加え、IOC会長として長く君臨したサマランチ氏の息子が理事をやっていることもあり、IOCの中にスペインが一定の影響力を持っていることは間違いなく、ロビー活動においてその力は侮れません」
プレゼンでは東京は手ごたえを感じていたが、裏も表もあるIOCという世界、何が起きるかわからない。
文
一ツ石