野菜と魚介・ニワトリの豚抜き「「ベジタブルらぁ麺」
しかし、手放しで喜んでばかりいられなかった。東南アジアの観光客にはイスラム教徒もけっこういて、スープのダシやチャーシューなど「豚」が入っているラーメンは食べられない。お客さんをがっかりさせるわけにはいかない。ラーメン店は知恵を絞って豚を使わないラーメンを開発した。
ジャガイモ、にんじん、タマネギなどの野菜や魚介とニワトリをくわえ、塩だれを合わせてスープを作り、具材にはカボチャやキヌサヤなど季節の京野菜を使う。名付けて「ベジタブルらぁ麺」。試食した岡安は「う~ん、コクがあって美味しい!」
店の関係者は「世界的規模でラーメンのグローバル化が絶対必要です」と力説する。司会のみのもんたは「めでタイよ、こういう文化交流はいいんじゃない。それにしても食べてみたいね、ベジタブルらぁ麺」とおやじギャグをかましながら上機嫌だ。
政府は今月1日(2013年7月)から、タイ、マーレシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア5か国の観光ビザ発給要件を緩和した。東南アジアからの観光客はますます増えそうだ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト