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「あまちゃん」気になるラスト―東日本大震災で「北鉄」壊滅的打撃か?

   NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が好調だそうである。私の友人にも、ほとんど普段はテレビを見ないのに、「あまちゃん」だけは毎日見てるというのがいる。再放送と録画視聴を合わせれば視聴率50%超ともいわれるこの国民的ドラマの凄さを裏付けるように、各誌が「あまちゃん」特集をしている。

   週刊現代は「番組スタッフが明かす朝ドラ『あまちゃん』面白すぎる『東京編』のロケ現場」。週刊文春は「実母が初めて語った『わが娘・小泉今日子が〈あまちゃん〉だった頃』」という具合である。週刊ポストは「『あまちゃん』衝撃ラストはこうなるんだって」という特集を組んでいるが、本当かね?

   ドラマ「北鉄」のモデルになった、三陸鉄道北リアス線久慈駅の橋上和司・駅長がこう語っている。 <「電車を使ったロケがある関係上、私は最終回の前の週までの脚本を読んでるんです。ですが内容は絶対に教えられません。私の口からいえるのは、『それでも北鉄にたくさん乗っていただくために、アキちゃん(能年玲奈)には東京から戻ってきて、ユイちゃん(橋本愛)と2人で歌い続けてほしい』ということだけです。大吉・駅長(杉本哲太)や吉田・副駅長(荒川良々)にも大変だが頑張ってほしい」>

   思わせぶりだが、駅長の悲壮な口ぶりからも、劇中の震災被害は甚大であるようだと週刊ポストは書いている。

   注目は週刊文春の宮藤官九郎の連載だが、今週はこんなことを書いている。<「あまちゃん」残り3話です。(中略)さすがに後半は1日1話ルールが崩れました。朝起きて8時の「あまちゃん」を見てからPCを開き、昨夜6ページ目あたりで断念した台本の続きを書く。ちなみに1話分の目安は約18ページです

   10時半ぐらいにスタバに移動、だいたい15時ぐらいに書き上がり、おそば屋さんに入りビールの小瓶ともりそばを注文して余韻に浸り、17時にスタバに戻り次の回に取りかかり、6ページ目で断念して帰宅してビールを飲む。で、翌朝起きて8時の「あまちゃん」を見てからPCを開き……の繰り返し>

   「あまちゃん」のアイデアはスタバとそば屋で生まれるそうである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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