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軟派記事息切れ気味!ED薬や注射の紹介じゃ読者は飽きる

   週刊現代の「新研究 口でするセックス」というタイトルは、一瞬ドキッとさせられて読んでみたが、何のことはない、セックスする相手に「ありがとう」の言葉をかけようという「軟弱」なものだった。週刊ポストのほうはモノクログラビアで、「本誌はトコトンやります!燃え尽きるまでSEX 80歳まで生涯現役」「やっぱり勃たなきゃ、男なんだから 死ぬまで『激(たぎ)りっぱなし』宣言」と仰々しいが、中味はED薬や注射の宣伝のようなものだ。週刊文春もED治療薬の紹介記事。

<現在、日本で手に入るED治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリスがある。これらの錠剤の作用時間と一般的な価格(税込み)は、次の通りだ。
   ▼バイアグラ50ミリグラム =約5時間= 1500円▼レビトラ10 ミリグラム=約5時間==1500円、20ミリグラム=約5時間~10時間= 2000円▼シアリス10 ミリグラム=約24時間=1500円、30ミリグラム=約30時間~最大36時間=2000円>

   軟派記事は頭の勝負。もう少し工夫がなければ読者は必ず離れていく。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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