法改正でなくなるか?ストーカー・DV…問題は事件にならないと動かない警察

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   通常国会最終日の26日(2013年6月)、改正ストーカー規制法と改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が成立した。嫌がらせや脅迫の電子メールも取り締まりの対象となり、交際中の同居もDV保護されることになった。

脅迫メールも規制

   阿部祐二リポーター「ストーカー法が改正されるきっかけとなったのは、昨年11月(2012年)に起きた逗子ストーカー殺人事件でした」

   デザイナーの三好梨絵さん(当時33歳)が以前に同居していた男からストーカー行為を受け、男は執行猶予付きの懲役1年の判決を受けたが、その後、約1400通ものメールを三好さんに送り殺害した。

   三好さんの兄は「妹はストーカー被害と闘っていました。でも、メールは規制の対象外だとして警察に受け入れてもらえなかった。今回の法改正は一歩前進だが、もっと早く改正していれば妹は殺されなかった」と話す。

   次に阿部はDV被害に遭った女性に話しを聞いた。「髪を捕まれ、土下座させられ、頬を拳で殴られることがたびたびでした。交番に月に1回は駆け込んだが、話を聞いてくれるだけ。送られて同居している男の元へ帰された」と女性は語った。

デートDVは対象外

   司会の加藤浩次は「今回の法律改正をどう見ますか」とコメンテーターの菊地幸夫(弁護士)に聞く。「一歩前進だとは思う。でも、問題の抜本的解決にはまだ道は遠いですよね。ストーカーであれDVであれ、加害者の精神には根深いものがあります。ここから考えていかないと根本的解決はできないでしょう」

   キャスターのテリー伊藤「法律が改正されても、被害に遭った女性たちにとって、警察署の敷居は依然として高い。警察では生活安全課が担当するが、男の警官ばかり。女性にとっては話しにくい雰囲気ができている」

   阿部「今回の改正でも、同居している、していたということが前提となっています。でも、DVではデートDVと呼ばれるデート中に暴行を受けるケースが最近は増えています」

   加藤「DVもストーカーも、そこにいたるまではそれぞれ事情が違う。警察はもっと臨機応変に対応するべきでしょう」

   事件にならないと対応しないという警察の体質が一番の問題だろう。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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