テレビ映像は撮ったときはほとんど価値がないものでも、あとで意味をもたせることがあるから面白い。おととい26日(2013年6月)の通常国会最終日の衆院国会対策委で、佐田玄一郎議運委員長(60)はなにやら心ここにあらずで、しきりにため息をつく様が写っていた。そのあとで衆院議長に委員長辞任の意向を伝えた。
翌27日発売の「週刊新潮」が佐田の女性スキャンダルをすっぱ抜いていたのだ。内容はなかなかのもので、20代の女子大生とラブホテルで20回も逢っていて、そのつど4万円を渡していたと写真つきで報じられた。
政局緊迫の終盤国会でもいそいそとラブホテル通い
佐田は群馬県前橋市の出身。祖父が参院議員という家柄で、1990年以来連続8回当選というベテランだ。小渕恵三元首相の側近で、2006 年には第1次安倍内閣で行政改革相に就任した。ところが、事務所経費7800万円の架空計上が明るみに出て3か月で辞任。安倍内閣は3人の大臣が不祥事で辞任し、参院選の惨敗につながった。それが今度は女だという。
佐田の女好きは「知る人ぞ知るで、党内では広く知られていた」というのは田崎史郎(時事通信解説委員)だ。「国会議員としての自覚の問題がありますよね。週刊誌によると、終盤国会の大事な時に、夕方5時半ころに抜け出してラブホテルに行っちゃってる」
地元前橋では「20回!? バカだね本当に」「公人だものね」「そんなことをするとは思えない人だが」「じいさんの代からだよ」とあきれている。駅前の事務所には「ヤング&クリーン」と書いてあった。どこが「クリーン」だ? さすがに、カーテンを下ろして閉まったままだ。