国賓として中国を訪れている韓国の朴槿恵大統領は27日(2013年)、習近平国家主席と会談し、名指しこそ避けたものの「歴史問題で対立と不信が深刻化」と日本を批判した。このタイミングで、招かれたのか進んで行ったのかわからないが、鳩山由紀夫元首相が北京大学で講演し、例の尖閣諸島をめぐる持論を展開した。偶然なのか――。
共同生命で「歴史問題で対立と不信」と暗に日本批判
慣例破りの中韓首脳会談だった。朴大統領が就任して最初の訪問先に米国オバマ大統領を選んだのは順当として、2番目はこれまでの慣例では日本だった。ところが、日本を素通りして中国へ。このことを中国政府は重く見たのか、朴大統領を「老朋友」(古い友人)と持ち上げ、韓国メディアも中国が特定の指導者を「老朋」』と呼んだのは破格と報じた。
両首脳は共同声明で「経済などで相互依存が拡大しているアジアで逆説的な現象が起きている」と指摘し、「歴史問題で対立と不信が深刻化し不安定な状況が続いている」と暗に日本を批判した。
司会役のみのもんた「飛び越えられちゃったと思う人が多いよね」
元中国駐在公使の宮家邦彦が次のように解説した。「あまり心配する必要はないと思いますね。いま中国と韓国が一番関心があるのは北朝鮮の核の問題です。韓国も新しい大統領になり、中国も新しいリーダーになった。そのなかで北朝鮮は3度目の核実験をやった。そういう状況の下なので、とにかく北朝鮮問題で先に話をしたかったのでしょう」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト