司会の小倉智昭が笑いながら「NHKは外国語が多すぎる。精神的苦痛を受けたと141万円の損害賠償を訴えた人がいます」という。どういう人かというと、岐阜にある「日本語を大切にする会」の世話人の高橋鵬二さん(71)。きのう26日(2013年6月)に名古屋地裁に訴えたという。
「レインブーツ」「ハンドケア」「トラブル」「リスク」「アスリート」言い替えるな!
提訴の理由は「NHKは公共性があり、高齢者でも理解できる放送にすべきである」。どういうことかと、次のような例をあげている。「長靴」のことをNHKは「レインブーツ」ということがある。以下、「手にクリームなど塗って手いれ」をすることを「ハンドケア」、「お金をめぐるもめごと」のことを「金銭トラブル」。さらに、「リスク」「システム」「イブニング」「Shibuya」「アスリート」「コンシエルジュ」などをあげている。
このことをNHKに聞いたところ、「訴状の中身を確認できていないので、コメントできない」という。「何で、お答えできないといわないのか」と小倉は大笑いする。
小倉「日本にしかない日本語・外来語というのがありますよね。あれで英語の教育に遅れが出るなんて聞いたことがあります」
菊川怜キャスター「『とくダネ!』も『情報プレゼンターとくダネ!』ですけど、何ていいかえますか」
小倉「私たちは公共放送じゃありません。みなさんからお金をいただいてるわけじゃありません。民間放送ですから」
日本語を大切にする会世話人「質問状出したが、回答ないので提訴に踏み切った」
笠井信輔キャスター「柔道連盟で出てきた『ガバナンス』とか、普通に出てきますからお年寄りにはわかり難いかも。『コンプライアンス』だの『コラボレーション』だの」
小倉「しゃべってる私もわからないことがあります」
逆に、日本語になり難いものもある。「アイデンティティー」だの「プリンシプル」なんて、どう訳してもしっくりこない。
この訴えをした高橋さんは「質問状を出したが、回答がないので提訴に踏み切った」といっている。慰謝料を141万円としたのは、地裁が扱うのは「140万円を超える請求」だけだからだそうだ。