五輪開催地もう決まってる!?IOC評価報告書「表現に微妙な使い分け」

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   きのう25日(2013年6月)の午後6時(日本時間)に、IOC(国際オリンピック委員会)は2020年夏季オリンピック開催に立候補している東京、イスタンブール、マドリードの3都市に関する評価委員会報告書を公表した。東京は高い評価をえたが、9月の総会でこれがそのまま東京決定となるのか。

東京「大いに印象的」、イスタンブール「非常に印象的」、マドリード「とても印象的」

   報告書は3都市合わせて100ページ以上もあった。開催候補地の選定事情に詳しい首都大学東京の桝本直文教授は「評価項目は交通や財政、治安など14項目の多岐にわたっています」と説明する。

   大竹真リポーター「東京は選手村から各競技場まで半径8キロ以内。コンパクトな計画になっているとされ、懸念されていた地震や津波問題についても、2012年までに政府によって万全の対策が取られていると好意的に評価されています」

   ただ、桝本教授は「これまでの評価報告書では、包括的コメントが最後に書かれ暗に順位を示唆していました。しかし、今回の報告書にはこれがありません」と心配する。 大竹「報告書では、東京は大いに印象的と述べられ、イスタンブールが非常に印象的、マドリードはとても印象的と書かれています」

   この「大いに」と「非常に」と「とても」は評価のレベルではどれが上なのだろう。司会の加藤浩次は「どれも似たようなニュアンスで、これは分かりづらいよね」とため息をつく。

来月3、4日のスイス「プレゼンテーション」最後のヤマ場

   大竹「桝本教授はあえて包括的コメントを書かなかった可能性もあると話していました。すでに順位は決まっているが、9月7日のIOC総会までは混乱を避けるために横一線にしておくという計算があったのではとも語っていました」

   キャスターのテリー伊藤「これからどうアピールを強化するか。他のIOC委員はトラブルを避けるため、個々で候補地を訪問することは禁じられている。まずは来月3、4日にスイスで開かれるIOC委員へのプレゼンテーションで、勝負が決まるのでは」

   イスタンブールは初のイスラム圏となるが国内混乱、東京は財政と安全は問題ないがヨーロッパから遠い、マドリードは開催意欲は高いが資金難と一長一短で困っているということなのか。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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