胸やけ、心臓の痛み、不眠、虫歯、止まらない咳、げっぷ、貧血、むかつき…とさまざまな症状が、実は1つの病気が原因で起きている。胃食道逆流症だ。胃液が食道に上がってくるもので、「GERD(ガード)」と呼ばれ、逆流性食道炎などもその1つである。胸に何かがつかえたような鈍痛がして心臓病かなと受診しても、心電図などの検査はすべて異常なし。じつは、心臓と食道はすぐ近くにあるため、脳が食道の痛みを心臓の痛みと勘違いしてしまうのだ。
日本人の5人に1人は抱えているといわれるGERDだが、あなたは大丈夫か。
12項目で「10点以上レッドカード」「8点以上イエローカード」
専門医はGERDを次のような12項目の設問でチェックする。「いつもある」は4点、「しばしばある」は3点、「ときどきある」は2点、「まれにある」は1点、「まったくない」は0点で、合計点で判断する。
(1)胸やけがする
(2)お腹が張る時がある
(3)食後に胃がもたれる
(4)思わず手で胸をこする
(5)食後に気持ちが悪くなる
(6)食後に胸やけ
(7)喉に違和感がある
(8)食事中に満腹になる
(9)物を飲み込むとつかえる感じがする
(10)胃酸が上がってくる
(11)ゲップがよく出る
(12)前かがみの姿勢で胸やけする
島根大学・木下芳一教授は「10点以上ならレッドカードで、7割の方がGERDと考えられます。8点以上は6割がそうでしょう。イエローカードです」
ゲストの森久美子は0点、くわばたりえは2点。有働由美子キャスターは「私23点。多すぎますよね」と苦笑している。木下教授「ちょっと多すぎて、何とも…」