ぶつかったのは東日本大震災の漂流コンテナか
クルーの岩本さんは「何か固いものにぶつかったような音だった」という。専門家はコンテナかなにかにぶつかったのかもという。
小倉は「東日本大震災の後、漂流物が多いといいますからね。辛坊さんが救助してくれた人に『お名前は』と聞いたら、『名前はいいません』なんだって。『どこの部隊ですか』と聞くと、制服のワッペンを外してくれたのだと話してます。ドラマのワンシー ンみたいですね」
その辛坊は会見で「救助に税金を使うことになり、反省しなければいけない」と辛そうだった。元海上自衛隊の専門家は、航空機の燃料だけで800万円、海上保安庁の航空機や船、人件費を入れれば、少なくとも1000万円という。
小倉「辛坊さんご自身が口火をきったので、われわれもアンケートしてみました」
街で20代以上の男女100人に聞いてみた。結果は税金を使うことに賛成 61人、反対39人だった。意見が分かれたのは「個人的な冒険じゃないか」「いや、岩本さんは視覚障害があり勇気をかうべきだ」と言う点だった。海でも山でも遭難救助を公的機関が行うときは費用負担はないが、民間がかかわれば料金がかかる。保険も必要となる。
小倉は「海自も海保も、事故があれば日本人でも外国人でも出動するもの。一番傷ついているのは辛坊さんと岩本さんですよ。冒険とはそう簡単には達成できないということですね」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト