サッカーのコンフェデレーションズ・カップで、日本は1次リーグ3試合に全敗してガックリ。とくに、きのう23日(2013年6月)早朝のメキシコ戦は、決定力不足と一瞬のスキをつかれる欠点を再度露呈した。
この試合、前半の日本はいい滑り出しだった。4分に香川のシュートがキーパーにはじかれ、9分には遠藤のシュートを岡崎がコースを曲げてゴールしたが、オフサイドの判定となった。微妙だったが、これが決まっていれば試合も決まっていただろう。
後半はメキシコに2点をとられてやや意気消沈の41分、遠藤の巧みな落としに岡崎が合わせた1点は見事だった。岡崎のすぐ後ろに本田が走り込んでいたのも、いつもと違っていた。日本は大きく変わってはいた。
「イタリアはバテていても勝つ。ボクらは勝ち方がわからない。そこが『格』だ」
ブラジルにはまったく歯が立たなかった。ネイマールのシュートはキーパーが絶対とれないところへ決めてくる。イタリアも数少ないチャンスをきっちりと決める。これが超一流というやつだ。並みの一流との差はとてつもなく大きい。
W杯出場が決まった時、本田は「『個』をみがく」といった。イタリアに負けたときは「残念です」としかいわず、「いま気持ちの整理ができていないから」とコメントを避けた。メキシコ戦のあとはカメラに無言だった。
けさ24日のスポーツ紙によると、テレビカメラには答えなかった本田が、スポーツ記者の前で14分間激白していた。「自信の差が『格』になる。イタリアはあんなにバテていても勝つ。ボクらは一生懸命やっているのに勝ち方がわからない。そこが『格』だ」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト