街頭演説苦手と路上でエレクトーン弾いてた関西系候補
経済評論家の池田健三郎が視点を変えて次のような指摘をしている。「参院選の前哨戦といわれて、東京都政そのものの課題はいろいろあるのに、政策論争が全然出てこなかった。東京にとっての課題って何なのか。全国的に勝った負けたでいうが、日本を代表する地方議会として、しっかりリードしてもらいたいし、その意味の政策論争の方向性がこの選挙を通じて見えたかというと、そうではなかった。投票率が低かったという反省もある」
それに付け加えれば、ポッと出の候補者の質が余りにひどすぎるという印象もある。筆者の選挙区では、関西方面出身の維新の会の女性候補者が、街頭演説のかわりに路上でエレクトーンを弾いている光景を目にした。こうした候補者をかき集めて、はたしてどれだけ東京都の課題について政策論争ができるのか。
今週末に国会が閉幕すれば、事実上の参院選突入だ。都議選は参院選に影響するのか。柿崎は「自民党にとって、野党はほとんど敵ではなくなってきた。敵は円高、株安、国債の金利を元に戻せるかにかかっている」という。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト