パンダと私どっちが大事なの!上野動物園に600日、写真100万枚のウォッチャー

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   「シンシンの出産間近!?」という昨今、ワイドショーでもおなじみのパンダウォッチャーの高氏貴博さんの姿を目にすることがふたたび多くなってきた。35歳の彼はおととし8月(2011年)から約600日間、パンダ写真100万枚を撮影したというどえらい人物なんである。

   そんな貴博さんが「モーニングバード!」に言うところでは、ある時、仕事の合間にふらっと動物園を訪れ、日本に来たばかりのシンシン、リーリーに出会ったことがきっかけだった。「パンダって、ずっと寝てて動かないと思っていたんです。でも、若くて活発で、一生懸命ごはんを食べていた。パンダってこんなにアクティブな生き物だったのかと衝撃を受けて、すっかりハマってしまったんです」

雨の日も雪の日も猛暑日も…妹の結婚式も欠席

   雨の日も雪の日も猛暑日も1日たりとも休まず上野動物園に通い、休園日も門前の写真を撮るこだわりぶりだ。いったいどんな仕事をしているのか、家庭はあるのか。彼の「本業」はウェブデザイナーだという。一般的な日々のスケジュールは、開門から閉門まで動物園で写真を撮り続け、17時から出社する。デザイナーという職業柄もあってか、出勤時間は決まっておらず、会社もパンダウォッチングを応援してくれているという。

   深夜になって奥さんの待つ埼玉県の自宅に帰り、パンダブログ更新などをして午前3時に就寝する。生活がパンダ中心なら、家庭内の話題もパンダ中心だという。妻の里奈さんは当初、「えっ、この人はどこに向かうんだろう。何を目指しているんだろう」と戸惑ったそうな。動物園通いを休みたくない夫のせいで、沖縄であった貴博さんの妹の結婚式に里奈さん一人で出席したこともあった。しかし、夫のパンダにかける情熱に根負けして徐々に応援するようになったという。

   会社や奥さんの理解あってのパンダウォッチングだったのだ。スタジオでは「パンダとワタシ、どっちを取るなんてことになったら」(吉永みち子・作家)と懸念の声も上がったが、「ワタシも昔は客寄せパンダと呼ばれていた。パンダとは無縁ではない」というコメンテイターの長嶋一茂は、「それはもう奥さんは超越しましたよ。妹が呆れてるのは間違いない」と自信ありげに解説していた。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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