けさ20日朝7時からのサッカーのコンフェデレーションズ・カップ「日本対イタリア」はどうなったか。日本は2点を先行するなど滑り出しはよかったのだが、ズルズルと失点して4-3で逆転負けしてしまった。先のブラジルと合わせて失点7で、
「とくダネ!」は放送の前半をサッカーに食われて、出演者たちもじっくり観戦していたのだろう。司会の小倉智昭は「一時は2点もリードしたのに」と悔しがったがしかたがない。これが実力というものだろう。
PK1点目の本田「冷静に考えられない」。香川「勝たねば意味ない」
解説の元日本代表・武田修宏は「選手にも自信になったと思う」という。「きょうは日本らしい試合だった。ブラジル戦は1対1で厳しかったが、イタリアは引いて守っているのでスペースがあって自由にさせてくれたから」
小倉「前半終了間際に1点とられた。アレがなければねえ」
武田「あれがピルロに火をつけて全開になった」
前半の日本は攻めた。19分にゴール前に走り込んだ岡崎が倒されてPK。本田がこれを決めて先制した。32分にはゴール前の混戦から香川のボレーシュートが決まった。しかし、41分に1点を返され、後半に入ると5分、7分と立て続けに2点を失って逆転。このあたりは、内容的にはとても代表クラスの試合とは思えないものだった。
後半24分、遠藤のFCを岡崎が頭で合わせて同点にし、「これは」と期待を抱かせたところで、あっけなく4点目を与えてしまった。これは取り返せず、タイムアップ。
選手たちもショックだったようで、本田は「残念です」だけ。あとの質問には「冷静に考えられない」と答えなかった。香川も「くやしいですね。勝たなければ意味がない」
多すぎた「敵へのパス」すかさず逆襲され失点
現地の渡辺和洋アナは「観衆から日本コールが起りました」という。小倉は「相手が変わるとこんなに違うのかと思うくらいいい動きをした」といい、武田は「香川も前を向いて動けた。ブラジル戦では前を向けなかった」というが、それよりも「昔ならやる前からイタリアかと思ったのが、いまは勝つつもりでいる」と感慨をいう。
では、相手とどこが違うのか。武田は「シュート力、決定力。肝心のところで決めますよね、ブラジルもイタリアも」と分析する。前半4分の前田のシュートがそうだった。香川からの絵に描いたようなピンポイントのパスだったが、「惜しくもゴールキーパーの正面」といえば聞こえがいいが、実際はブフォンへの「パス」だった。「敵へのパスがいくつもあったが、4点目はこれが起点になった。
武田「2試合で7失点ですからね。ちょっとしたスキをねらわれる」
日本は2連敗で1次リーグで敗退が決まった。