風疹の感染がいよいよ広まっている。西村綾子リポーターによると、「風疹は大流行といわれた昨年でも、感染者は2392人でした。今年はこの6月までに昨年の4倍以上、1万102人の患者さんが発生しています」と伝える。
発症してない感染者がウイルスばら撒き
西村「熱や発疹などの出る風疹は患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る先天性風疹症候群になるおそれがあります。このまま患者さんが増えれば、風疹を予防するワクチンが足りなくなるのではとみられています」
東京・杉並にある成瀬医院・成瀬清子医師は「風疹ワクチンの品不足はすでに始まっています。ワクチンを発注してもなかなか届かない」という。
司会の加藤浩次が「なぜ、これほどまで拡大しているのでしょうか」とゲストの理化学研究所・加藤茂孝理学博士に聞いた。「風疹の怖いところは、いきなりうつることです。風疹のウイルスを持っている人でも症状が出ない人もいるので、誰が風疹に罹っているのか分からないということです」
加藤「ワクチンを接種すれば大丈夫でしょうか」
加藤博士「大丈夫です。妊婦さんの場合は産婦人科で抗体検査を受けてください。風疹への抗体があるかどうかが分かります」
子どものころに予防接種受けたのかどうか…
患者さんの8割近くが20代から40代の男性というのが今回流行の特徴だ。女性は2割ちょっとである。
加藤「しかし、自分が過去に風疹ワクチンの接種を受けていたかどうかは分からない。テリーさんは記憶がありますか」
キャスターのテリー伊藤「僕も分からない。接種を受けていたとしても、もう覚えていない」
コメンテーターの宮崎哲弥(評論家)が「僕は子供の頃に風疹に罹った。その当時は別の病名で呼ばれていたような気がする」と話すと、加藤博士は「昔は三日ばしかといわれていました」と説明した。
加藤「ワクチンがこれ以上足らなくなると、患者さんの数はどんどん増えていきますよね」
加藤博士「神奈川県などでは緊急対策としてアメリカ製のワクチンを輸入し、県内の病院に配布しました」
夫から妊娠中の妻にうつるケースが増えそうだ。