37万人から総額115億円を騙し取ったサクラサイト詐欺で、警視庁は出会い系サイトを運営する東京・新宿区の「ウイングネット」の元役員・山中孝浩(34歳)ら9人を逮捕した。阿部祐二リポーターは「新宿の雑居ビルにある事務所に50台近いパソコンを設置し、アクセスして来た人に有名タレントやそのマネージャーになりすまして、メールを送っていました」と伝えた。
知らないうちに有料になって多額請求
元AKB48の前田敦子と名乗るメールはこんな手口だった。「握手会が終わりました。あなたにしか相談できないことがあるので、メールを下さい」と書かれていた。この日、たしかに前田は握手会にでていた。スケジュールを調べ、その直後にメールを送るという巧妙さだった。
阿部「この出会い系サイトは最初は無料ですが、何回かメールをやる取りしていると有料になります。でも、メールを受け取った人はそれに気付かず、ある日突然、高額な使用料が請求されるというシステムになっていました」
なりすましのアルバイト170人
司会の加藤浩次は「アルバイトを170人近く雇って、約50人のアルバイトが交代でなりすましメールを送っていたというのですが、当然、ニセメールということを知っていたわけで、アルバイト全員が共犯ではないか」という。
阿部「被害にあった人の中には、ニセメールだとわかっていた人もいたそうです。でも、自分は選ばれた人間だからとフィクションの世界に踏み込んでメールのやり取りを続けた若者もいたそうです」
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト