「評価されたい、目立ちたいだけの理由で、身動きできない高齢者に暴行ができるものなのか。何か隠された理由があるのではないだろうか」とコメンテーターの宮崎哲弥(評論家)も言葉少なだ。春日部市の特別養護老人ホーム「フラワーヒル」で2010年2月に採用された介護福祉士・大吉崇絃容疑者(29歳)が、入所高齢者を殴り殺していた事件はなんとも理解に苦しむ所行だ。
信じられない動機「第一発見者になって手柄立てたかった」
大吉は寝ている入所老人の胸などを拳で上から十数回殴り、肋骨の折れた老人たちは心不全や出血性ショックで死亡した。中山美香レポーターが大吉が住んでいた近隣の住人に話を聞くと、「優しそうな人でいい人でした。顔を合わせるとあいさつをしてくれる方でした」と評判は悪くない。施設職員も「話し上手で、そんな怖いことをしていたとは思えません」と語り、施設長は「しっかりとした介護士に見えた」という。
司会の加藤浩次は「暴行をするときは、机を拳で叩くような音がしたと聞いているけど」と、中山に聞く。「第一発見者となり、それだけ入居者のことを気にかけていると評価されたいと考えていたようです。でも、大吉容疑者はフラワーヒルに勤め始めて1週間後に解雇されています。理由は前に勤務していた福祉施設を解雇されていたことを隠していたからということのようです」
愉快犯?殺すことに快感
暴行は2010年2月15日から始まり、わずか4日間で3人が死亡している。「抵抗のできないお年寄りに暴行を加えるという発想からして幼稚な考え」と宮崎哲弥は話し、キャスターのテリー伊藤は「なぜ暴行に及んだと聞かれて、たまたまやってしまったと警察には話しているようだが、この容疑者は愉快犯ではないだろうか」という。
大沢あかね(タレント)「年を取った親を施設に預けるときは、こんな職員がいるなんて想像もしませんよね。それなのに、こういう人がいたとが恐ろしいです」
前に勤めていた福祉施設の方も調べる必要がありそうだ。希代の老人殺人鬼かもしれない。