なんでこんなことになるのか。日本野球機構(NPB)が出している統一球の仕様が、今年(2013年)は飛びやすく改められていた。ホームランの出方が昨年、 一昨年とはっきり違うため、だれよりも選手たちから疑問が出ていたのだが、NPBは隠していた。隠すようなことか?
巨人のホームラン数は去年の2倍
統一球は国際基準に合わせるためとして2011年から導入された。ミズノ1社に決め、反発係数を低めにした。このため、11年、12年はホームラン数が激減し、投手は大いに有利になった。ところが、今シーズンは開幕からホームランが増え、「ボールが変わったのでは?」といわれていた。
司会の小倉智昭「このボールですが、どうも開幕戦から飛ぶなと思っていました」
データにもはっきり現れている。1試合平均のホームラン数が10年の1.86から、統一球導入の11年は1.09、12年は1.02と落ちたのに、今年は1.50に増えていた。これを巨人の開幕から58試合目までで見ると、10年から90本、43本、36本と減っていたのが、今年はすでに60本とはっきりしている。
NPBは一貫して「選手の技量が上がったから」と仕様変更を否定していたのだが、きのう11日に仙台で開いた日本プロ野球選手会(労組)との会合で、 仕様を調整していたことを明らかにした。なぜか球団にも選手にも明らかにせず、ミズノにも口止めをしていた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト