社会的常識が通用しない集団
バルセロナ五輪の女子柔道銀メダリストの溝口紀子さんは、「アベノミクスじゃないが、不祥事3本の矢ですよ。内閣府からダメ出しされ、それでも上村会長が辞めないというのでは、公益法人の体を成していない」と語る。
弁護士の野村修也(中央大法科大学院教授)はこう批判する。「一連の不祥事を第三者委員会に調べさせ、その結果を認めない報告書を書くという事態は全く考えられません。(進退を)お引きになるのが普通じゃないですか。社会から見て常識外れの行動が行なわれても気付かない。だとすれば、組織を抜本的に改革する方針を立てないなんてことは、税制上の優遇措置を受けている公益法人としては許されませんよ」
これほどまで批判されたら、リーダーとして居座り続けて改革を叫んでも従う部下はいないだろう。もはや四面楚歌の状態で、結局は辞めるしかない。
文
モンブラン