1日6000歩歩けば脳萎縮に防止効果
エベレスト行き直前の三浦ら、これまで16000人余りの中高年の調査を行ってきた国立長寿医療研究センターの下方浩史客員研究員はこう話す。「三浦さんの脳には高齢者によく見られる脳の萎縮がありませんでした。筋力も75歳の時より上回っていました。年を取ってからでも筋力を付けることは可能ということです」
国谷「年を取ると、周囲から危険なことはやめろとか無理をしない方が良いとかといわれるケースが多いですよね」
下方「それを私たちはネガティブサポートと呼んでいます。ネガティブサポートは本人から夢や目標を失わせ、世界を狭くしてしまいます。三浦さんがエベレスト登頂に成功したのは、夢を持ち続け、目標達成に向けて努力しながら生きるという強い信念を持ち続けたからだと思います」
1日6000歩、散歩でも買い物でもいいのだが、これだけ歩いていれば脳の萎縮を防ぐことができるという。
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2013年6月10日放送「老いてこそ挑め~三浦雄一郞80歳のメッセージ~」)