この数日間、「モーニングバード!」における海外といえば、中国そしてトルコといった趣である。トルコのイスタンブールは東京と五輪招致を争うライバルだから、ワイドショーもその一挙手一投足から目が離せない。そのトルコで反政府デモが拡大しているんというからなおさらだ。
「私、ほかの国の情勢を心配するほど気持ちが大きくないもんですから」
トルコの内情不安は、誰が見ても東京=日本の五輪開催に不利には働きそうもない。しかし、相手の「失策」、とくに政治絡みの深刻そうな事態とあれば、素直に喜んだりするのも憚られりといったものがコメンテイターの暗黙の了解であろう。
そんななかで、けさ11日(2013年6月)の番組コメンテイターで、元相撲取りの舞の海秀平のコメントは耳目をひいた。「ショージキ、私もほかの国の情勢を心配するほど気持ちが大きくないもんですから。でもまあ、これで東京、可能性大きくなりましたね」
他国のことなんぞ知るか、日本が勝てばそれでいいってなもんであろうか。なんにしてもここまでショージキだと、逆にスポーツマン的な潔ささえ感じられる。
文
ボンド柳生