心の中からいくつもの「べき」を取り去る
女性・人権支援センター「ステップ」の栗原加代美理事長はDV夫の更生について、「妻はいつもにこやかであるべきとか。家事を完璧にすべきとか、夫に従うべきとか、『べき』をいっぱいつけていると、妻がそれをしていないとき、怒りによって暴力で変えようとします。『べき』をとればいいんです」という。
キャスターのテリー伊藤「もう一方で、夫には夫はこうあるべきだという意識もあるんですね。サッカーの奥大介容疑者の時も感じたが、自分の中に夫のあるべき強さのようなものがあって、弱さを妻に出せなかった面がある。突っ張ったままの態度で手を出していってしまった。自分の弱さを妻にうまく話すことも大切なんですよ」
たしかに「べき」という言葉はポイントだ。「こうあるべき」という考え方の転換がまず一歩かも知れない。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト