宮内庁はきのう10日(2013年6月)、皇后さまが11日までの公務を取り止めると発表した。この日予定されていた三笠宮寛仁親王の墓参(文京区豊島岡墓地)は天皇陛下一人になった。皇后さまは公務が続いた疲れから体力が低下し、歩く際に力が入らず立ち止まることもあったことから大事をとったという。
長時間立ちっぱなし、窮屈な座り方で症状悪化
両陛下の公務は相当にきつい。先月25日に全国植樹祭で鳥取県を訪問、今月3日はアフリカ開発会議のお茶会、7日はオランド・フランス大統領の歓迎式典…この間にも公務は連日で、先月20日以降で公務がなかったのは24日だけという。
4月に行われた春の園遊会でも、大勢の参加者と声を交わす天皇の腕にすがって歩く皇后の姿は、一見ほほえましくも見えたが、実は持病による肩と腕の痛みに苦しんでいたからという。首の骨が変形して神経を圧迫する頸椎症性神経根症で、これに加えて腰椎にも変形が認められた。足に力が入らず、歩いていても力が抜けて立ち止まる。車でも長時間の移動は負担になるという。きょうから予定していた神奈川・葉山ご用邸での静養も取り止めた。
専門家は、長時間立っているような状態、立ったり座ったり、窮屈な座り方などは症状を悪化させるという。しかし、皇后さまの公務はおよそそういうものばかりだ。しかも79歳。そんな中、痛みや疲れを人前で感じさせることはなかった。宮内庁は先に心臓手術を受けた天皇陛下ともども公務のご負担を軽くすることを検討している。
ほとんど休日なしの公務ビッシリ
司会の小倉智昭「両陛下は立っていても座っていてもきちっとしてらっしゃる。われわれのように休めの姿勢はできないんだから」
レポーターの武藤まき子は「4月18日の園遊会から肩の痛みは治療されたが、今度は腰の部分にきたと宮内庁が発表しました」と公務のスケジュー ルを見せたが、じつに多忙だ。毎日必ず何かがある。多いときは4つ。武藤は「皇后さまはそのつど、洋服、お着物も選ばないといけない」という。
小倉「心配ですよね」
竹田圭吾(ニューズウィーク日本版編集主幹)「先日オランダでは女王が退位をしたが、日本ではそれができない。しかし、定年みたいなことも考える必要がありはしないですかね」
小倉「周りが心配しても、私たちはやりますとおっしゃる」
医師の宋美玄「79歳でこんなに働いているとは、普通では考えられない。お休みいただく方がいい」