今年はカラ梅雨かと思っていた矢先、梅雨の前に台風がやってきそうだ。太平洋上で9日(2013年6月)に発生した台風3号は、11日昼現在、沖縄の東側を北上中で、中心気圧は990ヘクトパスカルといまは勢力としては弱い。今後、どう勢力を強め、どういう進路を取るか気になるところだ。「この台風はちょっと厄介なんです」と気象予報士の森朗が解説した。
日本海側はフェーン現象で猛暑
森によると、台風13号はあさって13日午前3時ごろに紀伊半島の南側に到達するのは確実だが、その後、日本列島に上陸するのか、直前で右の曲がるのか、海水温が低いことから衰えて消滅するのか、進路がつかめないという。ただ、台風の北側、日本列島沿いに帯状に横たわる梅雨前線の雲が台風で刺激され、関東から九州にかけて大雨をもたらすのはまず間違いないという。
また、北上する台風と東側の太平洋高気圧の間を温かい湿った空気が流れ込み、太平洋側に大雨を降らせる一方、山を越えた温かい空気によって日本海側にフェーン現象が起き、北日本から北陸にかけて猛暑をもたらすという。
森がいつものように凝った模型でこの現象を解説すると、スタジオのコメンテーターから拍手が起こり、司会のみのもんたも「これは秀逸ですね」と絶賛した。
変わりやすいお天気のことだけに予報はこうキメ細かくはいかないが、森は台風次第で「カラ梅雨が続く可能性もある」という。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト