運動会最後のリレー競技で懸命に走る児童の横を、高さ10メートル近いつむじ風が通り過ぎ、テント2張を巻き上げ、中にいた児童6人が頭や腕を打って軽いケガをした。おととい8日(2013年6月)、茨城県古河市の下辺見小学校で起きたつむじ風はどういうものだったのか。
上昇気流と建物・ビル風がぶつかって発生
飛ばされたテントに当たった児童は「突然、テントのパイプが飛んできて顔に当たった。何が起きたのかわからなかった」と話す。司会の加藤浩次は「なぜ、小学校でつむじ風が起きたの」と気象予報士の武田恭明に聞く。「過去のデーターから、つむじ風は春先に多く、気温の高い天気の良い日に起こることがわかっています。気温が高いと地面が温められ上昇気流が発生します。そこに、校舎などの大きな障害物に当たって戻って来た風が一緒になり、つむじ風となります。つむじ風が発生したとき、古河市内の気温は27.2度でした」
広い野外駐車場なども危ない!どこに避難するか
加藤「つむじ風と竜巻はどう違うんですか」
武田「竜巻は発生する前に空が急に暗くなったり、冷たい風が吹いたりひょうが降ったりなどの予兆があります。そして、一度発生すれば数時間にも及ぶことがあります。でも、つむじ風は突然発生して、数分間で消えます」
キャスターのテリー伊藤が「人工芝の広場とか、大きな野外駐車場も危ないのかなあ」と武田に聞く。「その可能性はあります。つむじ風はいつどこで発生するかわかりません」
コメンテーターの杉山愛(元プロテニスプレーヤー)「どうやって逃げたらいいのですか」
加藤「テントを固定するために重しを付けると、かえって危険というケースも考えられるよね」
とりあえず、物陰に隠れる、しゃがむで飛んでくるものから身を守るということじゃないの。