「職員みんなで上海旅行。費用税金持ち」定期便乗客減で鹿児島県知事提案

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「県職員1000人を税金で3泊4日の上海研修旅行。総費用1億1800万円」

   これを司会のみのもんたは「ほっとけない!」と怒った。どういうことなのか。

   鹿児島県の伊藤祐一郎知事が県議会に提出した前代未聞の計画に、鹿児島県民が怒った。2002年に定期便として「鹿児島・上海」が週2往復で就航し、11年には週4往復まで増加したが、その後は利用客が激減し欠航が相次いでいる。尖閣諸島を巡る日中対立や鳥インフルエンザの影響だが、今年(2013年)に入っても減少に歯止めはかからず、4、5月は4往復、今月6月はすでに2往復が欠航、7月も3往復の欠航が予定されている。このままでは路線廃止に追い込まれると、「だったら職員がこぞって乗ってやればいいじゃないかと知事は考えたのだ。

航空チケット代、宿泊費、食費…しめて一人12万円

   一時的な県職員の研修旅行が利用客の増加にどう繋がるのか理解に苦しむが、知事は先週、この「迷案」を県議会に提出した。中身は県職員500人、教職員500人を50人ずつ20回に分け、3泊4日で上海の行政機関や学校を視察するという。一人当たり12万円のチケット代や宿泊費、滞在中の食費などは、すべて公費から支出する。

   おさまらないのは県民で、「ちょっと県民をバカにしている。利用客が少なくなるのはしょうがない」「需要がなくなればなくせばいいだけの話。なぜ税金を使うのか分からない」と反発している。

   経済評論家の池田健三郎「提案が県議会に出され、ボールは県議一人ひとりの良識にかかっている。県議の見識が問われているといっていい」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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