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バカでも入れる早稲田大凋落の元凶「推薦入学急増でレベル低下」

   私も早稲田大学の卒業生だが、いまさら「早稲田大学が大低迷」などという特集を週刊新潮が組んでも、興味をそそられなかった。だが、少し観点が違うところから斬り込んでいるので紹介しておこう。

   早稲田のレベルを落としているのは推薦入学者だというのだ。では、推薦入学者はどのくらい増えたのか。<90年には入学者1万382人のうち、一般入試による者が8070人と約8割で、付属校や系属校からのエスカレーター組が1328人、全国の高校からの一般推薦と特別選抜が合わせて817人だった。それが07年には1万168人の入学者中、一般入試通過者は5848人と全体の57%に減少。一方、付属校や系属校出身者が1436人、一般推薦と特別選抜の合計は2012人と大幅に増えた。

   入学定員は維持し、一般入試の定員は絞り込むことで入試の偏差値を高く維持する「カラクリ」が見えるではないか>

   精神科医の和田秀樹氏はこう早稲田を批判する。<「早稲田凋落の最大の原因は、金儲け主義に走ったことではないでしょうか。(中略)

   早稲田は『バカでも入れる』というイメージを広く植えつけたのは、99年の広末涼子の入学でしょう。このときばかりは早稲田OBもみな怒っていました。スポーツ推薦枠を大量に設けているのも悪い印象です。有名人が入って知名度が上がっても、頭のいい学生は『バカでも入れる』早稲田をわざわざ受けなくなりますから、結果的に学生の質は下がってしまいます」>

   もともと企業にとって「都合のいい人材」を排出するためにつくられた大学なのだから、バカくらいがちょうどいいのではと、OBは思うのだが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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