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松山英樹と石川遼ここが違う「道具のせいにしない」「父親がしゃしゃり出ない」

   少し爽やかな話題に行こう。ゴルフの新星・松山英樹はプロデビュー5戦にして2勝と、まさに怪物である。だが、今でこそ181センチ・85キロと堂々たる偉丈夫だが、少なくとも中学生までは華奢で、身長順に並べば前から数えたほうが早かったと、週刊新潮が書いている。

   この怪物を育てたのは父親の幹男さん(59)である。幹男さんは地元のパチンコチェーンで店長として勤務しながら松山を育てたという。驚くべきことに、松山の初ラウンドは6歳、スコアは136だった。松山はその後、8歳で100を、10歳で80を切るまでに腕を上げる。だが、ドライバーの飛距離が玉に瑕だったという。父親が所属する「北条カントリー倶楽部」の評議員・岡本大吉さんはこう語る。

<「パー4のホールなら、2打を終えて100ヤード以上残す感じ。でもそこから1打でグリーンに乗せ、パーにしてしまうこともしばしばで、アプローチは天才的でした。また、大人に混じってコンペに参加したときのこと。5回バンカーに入れてしまったにもかかわらず、それを全部パーにして、みなが目をむいていました」>

   かつての「怪物」石川遼との違いは、松山は道具を信頼していて、ミスしてもそれは自分の腕が悪いからだと謙虚に考えるが、石川は道具のせいにし、とっ替えひっ替えしてしまうから、慣れるまでに時間がかかると、プロゴルファーの沼沢聖一氏はいっている。

   また、父親の違いもある。松山の父親は英樹が参加する大会を観戦することはあっても、意識的に目立たないようにしている。自分の手を離れたのに父親がでしゃばるのはよくない、そう考えているのでしょうとゴルフ担当者が話している。なるほどその違いは大きい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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