「アベクロバブルに乗っていこう!」「株価2万円台見えた」。ちょっと前の週刊誌の表紙で、そんな太字の見出しを見た気がするが、つい先日の雑誌には「株は大丈夫なのかまだ下がるのかまた上がるのか」云々といったことが細々、書いてあった。
この頃、株価は急降下、円は急上昇。「モーニングバード!」も先行きが少々心配になったようで、街の人はどう思っているのか聞いた。「自分は株を持っていないが、株が上がり景気がよくなって、いずれ自分にも(おこぼれが)来るんじゃないかと期待してたけど、株価も下がって、本当に景気よくなるんだろうかと不安の声がすごく多かったです」(黒宮千香子リポーター)
頼みの綱は好調な企業業績
相場はこれからどうなるの。「もっと下がっていくんですか」と羽鳥慎一キャスターも不安げだ。「上がるか下がるかはわからないが、現在、企業の業績そのものは好調なので、どこが下げ止まりかを見極める必要があります」(番組コメンテイターでエコノミストの飯田泰之)
その好業績とやらも、上げ潮ムードへのふわふわとした期待感と為替頼みのバブルでした――なんてことにならないよう、ただただ祈るばかりだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト