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山岸舞彩だけじゃない?日テレ内部の「セクハラ・パワハラ内部告発制度」

   『週刊文春』は日本テレビの報道番組「NEWS ZERO」の名物プロデューサーが、キャスターや女性スタッフへのセクハラ、パワハラ問題で更迭された前代未聞の醜聞を追っている。 発端はネットのニュースサイトが6月16日に報じた複数の日テレ関係者による告発記事だった。4月に「NEWS ZERO」のキャスターに就任したばかりの山岸舞彩が、番組プロデューサーのセクハラとパワハラに悩まされ、ノイローゼ寸前に陥っているというものだ。

   この記事がネットにアップされた時点で内部調査が行われ、調査結果を受けて、日テレは6月1日付の人事異動でプロデューサを更迭したのである。

   「NEWS ZERO」の関係者がこう語っている。<「記事では名前が伏せられていましたが、すぐにピンと来ました。報道局生活文化部カルチャー班のトップ、A氏(本文では実名)です。実はA氏が山岸に迫っていたことは、ZEROの現場でも問題になっていた。用もないのに山岸のメイク室や衣装部屋に入り、個人的に指導したりといったようなA氏の行動は、上司の耳にも入っていたはずです」>

   A氏から山岸宛に送られたメールの文面には「2人で反省会をしよう」とか「飲みに行こう」とあったという。しきりに2人きりになりたがるのを山岸は頑なに断り続けたことがA氏の逆鱗に触れ、彼女を無視するようになったという。

   A氏は40代前半。中央大学経済学部出身で、高校時代は野球、大学時代はアメフトに熱中したスポーツマンだった。 <「ファッションやヘアスタイルは一見売れないミュージシャン風ですが、当人はいけると思っている。上司に媚、部下や目下の人間には、たとえ年上だろうが威張り腐るタイプで、人望なかった。彼のパワハラでうつ病寸前に追い込まれたり、半年以上仕事を休んでいる制作会社のスタッフもいます」(番組関係者)>

   日テレには「日テレ・ホイッスル」と名付けられたセクハラ、パワハラなどの内部告発制度があるそうだ。そういったものを作らなければいけないほどセクハラ、パワハラが日常化しているということだろうか。

   私が編集長時代、女性部員の目の前でヘア・ヌード写真を拡げていたが、今だったらセクハラになるのだろうか。その当時、アメリカの支社に行ったら、フライデーや週刊現代がビニールに包まれて回覧されていた。なぜそのようなことをするのかと聞くと、女性のスタッフの目に触れたら、すぐにセクハラで訴えられるからだというではないか。以来10余年。いまの編集部はどうしているのであろう。今度聞いてみよう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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