安倍首相「参院選最大の不安材料」妻アッキー!怪しげな人物に肩入れし専用機内で夫婦喧嘩

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カリスマトレーダーも言い出した「参院選後に株暴落か。私はすべて売った」

   株の下落に歯止めが掛からない。安倍首相の第三の矢、成長戦略を発表したことで下落に拍車が掛かったのだから由々しき事態である。株煽り派だった『週刊現代』がすっかり慎重派に転向し、今週も世界的なファンドのカリスマにこう語らせている。

   ジム・ロジャーズ氏(69歳)は米国生まれの世界的投資家。希代のカリスマトレーダーとして有名なジョージ・ソロス氏とともに、1970年代に「クォンタム・ファンド」を設立して、10年間で投資額の4200%もの驚異的な利益を生み出した「投資の神様」といわれる人物だ。

   彼は日本株を昨年11月(2012年)に安倍首相が無制限の金融緩和政策を行うと発表した直後に買ったが、5月6日(2013年)の週に全て売り払ったと語っている。彼が日本株を買ったのはアベノミクスを評価してではなかった。

<「日本国民は株価が上がったことでアベノミクスを歓迎しているようですが、巨額の財政出動は、根本的な問題解決ではなく、先送りに過ぎない。
   長期的に見れば円安は止められなくなり、通貨の価値は下がり続けるでしょう。日本経済の見通しは、決して明るくないのです。(中略)
   日銀はインフレターゲットを2%としていますが、政府がインフレ率をコントロールすることはまず不可能。歴史的に考えても、インフレを起こしながら通貨の切り下げに成功した国を、私は見たことがない」

   続けてこう語る。

<「今の日本は応急処置ではどうにもならない、本質的で深刻な問題を抱えています。それは、人口の減少と、増え続ける借金です。日本では高齢化と少子化が進み、労働力が不足しています。これを解決するには、移民を受け入れるか、女性をもっと効率よく労働力として使うか、もしくは労働システムを変えなければならない。例えば、欧米のように、定年を無くすなどです。欧米では仕事ができるかどうかが問題なのであって、年齢は問題ではない」>

   そしてこう結んでいる。

<「総合的に見て日本株の相場は不安定です。今度の参院選後に暴落する可能性も十分にありえる。これから新しく買おうと思っている人は、リスクが伴うことを忘れてはいけません」>

   『AERA』では黒田日銀総裁が密かに安倍首相離れをしていると報じている。5月22日、下がるはずの長期金利が逆に上がっていることを問われ、「完全にコントロールできるものではない」という弱気な発言をしたことから、日銀OBはこう話す。

<「2%の物価上昇なら、長期金利は3%ぐらい上がってもおかしくない。国債に評価損が出て銀行が危うくなる事態があり得るから、白川前総裁は慎重だった。黒田さんも総裁になり立場がわかったと思います」>

   早くも黒田総裁は日銀に取り込まれたのかというと、そうではないようである。<「噴き出すアベノミクスの副作用を抑えるには日銀の協力が欠かせない。微妙に軸足を移しているように見える」>(AERA)というのだ。

   安倍首相の周りにはリフレ派・新自由主義グループ、財政出動を求める国土強靱化グループ、悲願の消費税を導入したい財務省の3本の脚がある。これからは消費税増税を巡る仲間割れが起きるかもしれない。黒田発言の微妙な変化は「その予兆でもある」(AERA)と結んでいるが、底を見せない株の下落は何とも不吉な予感がするではないか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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