「○○が××に効く」「△△が□□になる」――。テレビなどでは、食品などに含まれる何らかの成分を取れば、健康や体型が改善すると錯覚させるような健康情報、通販番組に事欠かない。ネット上などではそうした情報への批判が根強い。
国も健康食品などについて、これまでわりと厳格で冷ややかな態度を取ってきた。いわゆるトクホなど安全性や効果がある程度実証されたものに限って、控えめな効能表示を認めていた。しかし、安倍首相がこのほど公表した「成長戦略」では、そうした健康食品や農作物の機能性表示の制限を緩くして、「世界最先端」を目指していくという。察するところ、トクホなどは手続きが面倒で民間に都合が悪い。これを簡略化、自由化すれば、民間は爆発だ、日本成長だってな、一昔前に大喧伝されたあの論法が取り戻されたようである。
食後の血糖値上昇を抑制するお米
そこで本題。アベノ表示で、これから流行りそうな「機能性農産物」にご注目ください。「モーニングバード!」によれば、機能性農産物とは品種改良で機能のありそうな特定の成分を強化した農産物のこと。たとえば、食後の血糖値上昇を抑制すると言われているアミロースが多く入った米(越のかおり)。はたまた何かに効くケルセチン高含有の玉ねぎなど、いろいろあるそうだ。これらを食べれば、健康と日本の成長は間違いなしだ。みんなでアベノ表示に乗っていこう!
文
ボンド柳生