栃木県真岡市で関口ヤス子さん(70)が殺害された事件の容疑者は次女の夫だった。きのう5日(2013年6月)、次女の夫で住所不定、自称会社員の堀内真治容疑者(39)が殺人の疑いで逮捕された。次女は夫のDVなどによるトラブルで悩んでいたといい、ヤス子さんが盾になり犠牲となった形だ。
3年前には息子にカップ麺の熱湯浴びせて服役
栃木県警の調べでは、堀内は1日午前4時ごろ、ヤス子さん方でヤス子さんの腹や頭を鈍器のようなもので暴行を加え殺害した疑い。現場を訪れたことは認めているが、「殺すつもりはなかった」と容疑を否認している。
堀内は2009年に息子(当時3歳)に熱湯の入ったカップめんをかけ、傷害罪実刑判決を受けて服役した。次女は以前から肋骨にひびが入るなどの暴力に苦しめられており、昨年秋(2012年)、堀内が刑務所を出所することになったため身を隠していた。ヤス子さんも危険を感じ、DVやストーカー被害者のための支援制度を利用し、いざというときに迅速に対応してもらうために電話番号を警察に登録したり、ボタン式の緊急通報装置を借り受けたりしていた。
堀内は出所すると、ヤス子さんが心配していた通り自宅を訪れ、「妻や子どもに会わせろ」とトラブルになっていた。そして、1日明け方に事件は起きた。
事前に何度も相談…「押しかけて暴力」予想できたはず。
司会の加藤浩次「刑務所から出所してくれば、また危険なことになることは誰だって想像できますよね。でも、こうなった。防ぐためにはどうしたらいいのでしょう」
コメンテーターの本村健太郎(弁護士、俳優)「警察に頑張ってもらうしかない。パトロールを毎日のようにやってもらうとか、通報にすぐに対応できるように態勢を整えてもらうとか、そういうことしかないと思います」
キャスターのテリー伊藤「気になったのは、出所した堀内容疑者がヤス子さんに妻子に会わせろといった段階で、警察はなぜ堀内容疑者に会って注意しなかったのかということですよ」
本村「警察は実際に事件になっていなければ対応しない」
テリー「よくそう言いますが、とはいっても、わが子にカップめんの熱湯をかけるような性格ですよ」
加藤「いやがっているのに近づいたら逮捕できるように法律を変えなければいけない」
本村「そこまで変えるのは難しい。日頃から注意する、できるだけ警戒するということぐらいはできると思う。警察には、たくさんの相談がある中で、これは危ないという事例を察知する能力を高めてもらいたい」
テリー「長崎ストーカ―事件でも母親と祖母が殺害された。今回のことも当然予測できたはずですよ」
類似の事件が頻発する。被害者の身を守ること、加害者の人権を守ること。そのバランスが問われている。