国家公安委員長「田舎の一本道で20キロオーバーねずみ取りいかがなものか」

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   これは珍しい。警察の元締めである国家公安委員長の古屋圭司氏が警察がやっている交通取締のうち、スピード違反について「事故防止のためでなく、取り締りのための取り締りをやっているのではないか」と苦言を呈したのだ。

   「例えば」として古屋があげたのが、片側2車線で50キロ規制でも、横から人が出てきそうもないところだと「70キロぐらい出ますよね。 20キロオーバーだと取り締りの対象になる。交通の流れに逆らわないようにすると違反になってしまう」ということだった。こういう取り締りは事故が多いところとかでやるべきではないかというのだ。

もっと危険な箇所の取り締まり強化せよ

   司会の小倉智明が上げた「例えば」はこうだった。ゴルフ場へ向かう田んぼの中の一本道で、周りに何にもなくて見通しがよく、思わずスピードが出ちゃうようなところで「ねずみ捕り」はやっている。「それって、捕まえるための取り締りじゃないの」と思ってるドライバーは多い。

   小倉「委員長が言ったというところに、考えるべきものがあるんじゃないか」

   笠井信輔キャスター「運転しない私からみると、20キロくらいオーバーするよ、というのは、組織の長としてはずいぶん思い切ったことをいったなと思いますよ」

   小倉「こういうところは多い。制限速度の50キロだとむしろのろいのよ」

   笠井「普通の人じゃなくて、公安委員長は『違反でしょ』という立場ですからねえ」

   菊川怜キャスター「制限を決めたところですものね」

   笠井「60キロ、70キロに上げた方がいいと思う人もけっこういるんではないですか」

   小倉「古屋さんがいいたかったのは、もっと危険なところでやりましょうよということだと思う」

   かつて世田谷の裏道で「20キロ制限」というのがあった。警察がその気になれば通るほとんどの車が違反になった。切符を切られたドライバーは 全員が「20キロなんて汚ねぇよ」と吐き捨てていた。「オウムの手配犯をもし見つけても、通報する気にならないね」と変な八つ当たりをする人もいた。

   交通課と刑事課は別だが、一般の目からみれば同じ警察だ。公安委員会というのは、そういう高い目で警察全体を見る必要もある。しかし、古屋委員長、警察では評判悪いだろうな。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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