サッカーW杯ブラジル大会のアジア最終予選B組「日本代表対豪州」戦は、土壇場PKで本田圭佑選手の左足がゴールど真ん中を捉え、1-1の引き分けで大会一番乗りを決めた。
ホームで初めて、5大会5連続出場にサポーターたちは歓喜に沸き熱狂に包まれたが、「朝ズバッ!」がとくに取り上げたのは警視庁が400人の警察官を動員し、歩行者の規制に乗り出した東京・渋谷のスクランブル交差点の『異変』だった。
「サポーターは12番目の選手。ルールとマナー守ってフェアプレーで喜びましょう」
午後9時20分、本田が同点を決めて試合が終わると、かなりの数の若者たちが興奮しながらスクランブル交差点周辺に集まり、信号が青になると若者たちがハイタッチしながら渡りはじめた。そこへ警備車両の上から警察官が呼びかける。
「日本代表は好プレーでも有名なチームです。フェアプレーでも有名なチームです。サポーターの皆さん、サポーターの皆さんは12番目の選手でもあります。12番目の選手の皆さんもルールとマナーを守ってフェアプレーできょうの喜びを分かち合いましょう。
目の前の怖い顔をしたおまわりさんは、皆さんが憎くてこういうことをやっているわけではありません。心の中では日本代表のW杯出場を喜んでいるんです。どうか皆さん、おまわりさんの言うことを聞いてください」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト