先月中旬、東京・国立市住宅街にキツネが現れた。買われていたのが逃げたわけではない。周辺の林から下りてきたらしい。タヌキは都会にも住んでいるが、キツネは珍しい。住民が撮影した映像があった。「あれ、キツネだよね。えっ、子キツネも2匹いる」と、驚きの声を上げなら撮っていた。
ここ数年で何件もの目撃談「走り回ってた」「ワラの上で休んでた」
大竹真レポーターは「このキツネはホンキツネと見られています。奥多摩の野山に生息しているキツネですが、山を下り国立まで来たようです」
大竹はキツネやタヌキの生息に詳しい金子弥生・東京農工大准教授とキツネ捜索に出た。金子准教授は「ここ数年、住宅街近くでキツネの目撃情報が増えています。田畑を走り回ったり、積み上げたワラの上で休んでいる姿が目撃されています」という。
国立市の住宅街近くにある林で、さっそくキツネの巣と思われる穴を発見! 金子准教授は「キツネは巣への出入り口として2、3カ所の穴を掘ります。穴は地中で繋がっていて、臨機応変に使い分けています」と説明する。
多摩川に沿って山から街へ。近所の神社「鶏20羽やられた」
司会の加藤浩次「どうしてキツネがここまで出て来たのかな」大竹「それまで生息していた野山に餌がなくなったからと見られています。このキツネ親子は餌となるネズミが生息している多摩川に沿って下りてきたようです」
キツネの被害も出始めた。多摩川の支流近くにある神社では「去年の秋から放し飼いにしていた鶏が20羽近くをキツネにやられた」(神主)と言う。神社近くの住民も「夕方近くになるとキツネの姿をよく見るよ。人を見ても怖がる様子はないね」と話す。野生のキツネ、山林よりも人家の近くに住む方が楽なのかも知れないね。そういえば、ロンドンはイギリス1のキツネ生息地だって聞いたことがある。