アフリカで大豆を作れ!「アグリビジネス激戦地」食い込めるかチームジャパン

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アフリカ進出の日本企業1・5倍。ホンダはナイジェリアでバイク生産

   平野氏は世界的な構造の変化をいう。これまで日本や韓国は原材料を中国に頼ってきたが、中国が使うようになって、世界のモノ作りの中心である東アジアで資源が足らなくなった。アフリカとどういう関係がいいか考える時にあるという。

   アフリカ進出の日本企業は5年前の1.5倍に増えているが、文化や考え方の違いによるトラブルはつきものだ。ホンダはおととしからナイジェリアでのバイク生産を拡大した。従業員200人。だが、「後ろのタイヤがついてないオートバイを平気で(ラインに)流してきた」と工場長はいう。2本の生産ラインでミス減らしを競わせたら、合格率95.5%を達成した。工場長は「いまからです」という。

   バイクをタクシーとして使うナイジェリアで、シェアはインド、中国が握るが、中国製は段ボールで届いた部品をバイクショップで組み立てている。これで約4万円。対してホンダは品質の良さを売りに5万円。

   「リスク管理」も自前で、というのもある。住友商事が合弁でニッケルとコバルトの開発を進めているマダガスカルでは、4年前のクーデターで政権が崩壊し、翌年に鉱山で失業手当を求めるデモが起った。不満は直接企業に来る。「そこまでする必要があるのか」といいつつ、結局、2万人に失業手当を出した。

   平野氏は今回の開発会議について、「これまでは『みなさんと一緒に話しましょう』だったが、日本がいまアフリカを必要としていることを発信していく必要がある。本気度が問われる」という。

   54か国、10億人のアフリカは毎年5%以上の成長を続けている。一方で取り残されたままの多くの現実がある。20年もアフリカ開発会議を主導してきながら、いまになって「本気度」とは今まで何をやってきたのか。これをどう見るか、逆にアフリカの人びとに聞いてみたい。

NHKクローズアップ現代(2013年月日放送「アフリカの成長をとりこめ 『チームジャパン』の新戦略」)
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