「万引き、ドン引き、発見したら1点につき1万円」「警告!当店の商品を無断で当店外に持ち出した方は万引きとみなし『体罰』でつぐなってもらいます」なんて書かれたポスターが店内に張られ、レジに後ろの壁には「私は万引きをしました」と中年女性と高齢者男性2人の顔写真が公開されている。大阪市北区にある鮮魚店スーパーの万引き対策だ。プライバシーの侵害にならないのかと物議を呼んでいる。
30センチもある刺身のサク持ち去り
岸本哲也リポーターが店内から伝える。「このお店では、万引き犯を発見しても警察には通報しません。通報しても万引き被害は減らないからと話しています。そこで、考えられたのが店内や店頭に万引き犯の写真を貼るというやり方です」
万引き犯はとんでもないものも盗んでいく。大きさ30センチぐらいのカンパチの刺身のさく、大きなホヤの塊もやられたという。
メインキャスターの小倉智昭「そんなに大きなものが盗めるのかね。どんな人が万引きするの」
岸本「万引き犯はお金に困っている人というイメージがありますが、最近はお金はあるが万引きをするという人が増えているそうです。捕まえると、これから金を払いに行くところだったとか、持ち合わせが足りなかったと言い訳をして、中には逆ギレをするケースもあるようです」
全国で1日1億円以上の万引き被害
小倉「この店では、万引きが見付かったら、顔写真を貼られるか、1万円を払うかのどちらかを選らべということなのだね」
警察庁によれば、昨年(2012年)1年間で認知された万引き件数は約13万5000件、被害総額は350億円を超える。1日1億円以上だ。
藪義之弁護士は「万引きをした人の同意を得て店内に写真を貼るのは問題ないが、同意なしで貼るとプライバシー侵害になり訴えられる可能性もあります。一律罰金1万円というのも問題があると思いますね」と話す。
小倉「以前は万引きといえば、本屋やCDショップでお店もその被害は織り込んでいたが、鮮魚店までとは…。考えられない時代になった」
さすがに鰹1本とか、大きなカニ1杯なんていうのはないんだろうな。エッ、あるかもしれない?