どんよりした空模様のもとで紫陽花の鮮やかな青が沁みる。気象庁は29日(2013年5月)、関東甲信地方も入梅したと発表した。平年より10日、昨年より11日早く、史上3番目の早い梅雨入りという。これで日本列島、関東から西は梅雨の真っ只中となったが、今年の入梅はなぜ早いのか。
7月のお天気予想「太平洋側は梅雨明け。日本海側は大雨」
「スッキリ!!」の気象予報士・藤富郷によると、梅雨入りが早いのは「偏西風の北上が早かったことと南から夏の高気圧の張り出しが早かったことによるもの」という。北の冷たい空気と南の暖かい空気の境を沿って西から東へ流れる偏西風が、平年ならこの時期は九州、四国、紀伊半島をかすめて太平洋へ流れる。ところが、今年は夏の高気圧の勢力が増し、偏西風が押し上げられるように北上して湿った雨雲のエリアが日本列島を包む形になっているため、入梅が早まったという。
では、入梅が早い分、明けるのも早いのか。藤富は「5月に梅雨入りした過去5例のうち、3例はむしろ明けるのが遅かったですね。入梅が早いから明けるのも早いとは限りませんが…」と前置きして7月の天候をこう予測する。
前線が日本海側に押し上げられ、太平洋側の梅雨明けは早まる可能性あるが、前線が残る日本海側は湿った空気が流れ込むため大雨になる可能性がある。
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文
モンブラン