アルゼンチンタンゴ風営法違反だって!?「男女の過度の享楽的雰囲気」規制

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   情熱的でセクシーな踊りといわれるアルゼンチンタンゴが、日本の法律だと規制の対象になるという変な話だ。警察はどうかしちゃったのか。客にダンスをさせる営業を規制対象としている風俗営業法では、アルゼンチンタンゴは公安委員会の許可を得ていない場合や営利目的で金銭をとるダンス教室やサークル活動は規制の対象になるという。警察庁の見解では、社交ダンスに代表されるような男女のペアダンスも規制の対象になるのだという。「その性質上、男女間の享楽雰囲気が過度にわたる可能性がある」ときたもんだ。

駐日アルゼンチン大使館「不道徳なもののようにみなされるとは驚き」

   アルゼンチンタンゴ協会の中澤源太代表は「駐日大使も気にしてました。どうしていいのか、大使館の方もわからないでいる」という。その大使館は「タンゴが不道徳なもののようにみなされるのは、われわれアルゼンチン人にとっては驚くべき事実です。日本の行政関係者には熟考していただき たい」と話す。アルゼンチン人ダンサーのファン・ギダさんは「タンゴは踊りだけでなく、演奏も音楽も歌も入っている。全世界で認められている幅広い総合芸術なんです。それが卑猥なサービスと混同されてしまうなんて」とあきれ顔だ。

   先週にはダンス文化推進議員連盟(何とださい名前)が発足して、法改正の署名運動を始めた。会長の小坂憲次参院議員は「アルゼンチンタンゴ は世界の民族舞踊の中でも格調が高い。それが悪者扱いされないような法体系を早急に整備しないといけない」という。

   赤江珠緒キャスター「どうしてこれが対象になるのかわからないですね」

   司会の羽鳥慎一「高齢者でダンスやってる人はたくさんいますからね」

   萩谷順(法政大学教授・ジャーナリスト)「私が大学生のころは、社交ダンスは学生のマストでした。ブルースからタンゴまで習いましたが、タンゴはむずかしいですね。いまの言葉でいえばエロいダンスだが、タンゴに罪はない。欧米の文化は男女が組んで踊る。日本にはそれはないから、悪用するヤツがいると警察が心配するのですかね」

警察庁見解「これまでがナアナアだった。男女のペアダンスに厳格に適用」

   小松靖アナが「そもそも、なぜここへきてダンスの規制が強くなったか。これまでがナアナアだった」と出したボードには、「男女のペアダンスは過度な享楽的雰囲気」とある。おいおい、江戸時代じゃあるないし。明治時代だって鹿鳴館はあったんだぜ。

   風営法は戦後まもなく、ダンスが売春の温床になるというので、取り締まるためのものだったが、要するに厳密に適用してこなかったということらしい。厳密に適用すると、普通の社交ダンスでも資格ある講師がいればOK。タンゴは資格認定団体がないので認められないのだとなるのだそうだ。

   萩谷「ボクが習ったのは違法だったんだ」

   羽鳥「緩くなるなら判るけど、厳しくしたわけ?」

   小松「規制を無視して、遅くまで営業している店があるとか」

   羽鳥「他に取り締まるものがたくさんあるのでしょうに」

   ペアで踊ったらみだらだなんて、警察庁どうかしちゃったのか。これ外電で流れたら世界中から笑われるぜ。それとも、どっかの市長の「合法的風俗で性欲解消…」というのと関係あるのか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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