橋下市長「外国人記者」に弁明!海外メディア冷ややか「誠意のない謝罪」

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   日本維新の会の橋下徹・共同代表がきのう27日(2013年5月)、日本外国特派員協会で「慰安婦発言」について釈明会見をした。「発言の一部だけが伝えられた誤報」と発言そのものは撤回せず、3時間近くにわたって持論を展開した。

   「慰安婦」という言葉に世界中が注目していただけに、350人の報道関係者が集まった。橋下は「ひとつのワードが抜き取られて、発言全体の趣旨とは切り離されて伝えられた。私の理念や価値観とは違う人物像が伝わったのは残念」と報道を批判した。

「最終的には何もいっていない。『他の国も同じ』と責任回避で印象は悪くなった」(ドイツ・FAZ)

   そもそもは13日の会見で「慰安婦問題」を聞かれて、「戦場の状況の中では必要なことはだれだってわかる」といったのが発端だ。世界各国の軍隊はみな同じことをしている、沖縄で米軍司令官に「風俗を使え」といったなどと続いた。これについて橋下は「慰安婦制度を容認したわけではない」と話し、米軍司令官への発言は「米軍とアメリカ国民を侮辱する不適切な表現でしたので、撤回するとともにおわびします」とした。

   また、「日本政府は元慰安婦の人たちに謝罪すべきだ」としたが、「慰安婦を使ったのは日本だけではない。アメリカ、イギリス、フランス、ドイ ツ、旧ソ連。朝鮮戦争やベトナム戦争では韓国軍でも存在した」と、日本だけ批難するのはフェアではないと主張した。慰安婦制度への軍の関与を認めた1993年の河野談話については、日韓両国の主張が違っている点を「明確化しなければならない」と述べた。おおむね騒動になって以後、橋下がすでに語っていることで、新しいものはなかった。

   海外メディアの記者たちの反応はどれも冷ややかなものだった。「3時間近かったが、繰り返しが多くて1時間で十分。河野談話については本心とは異なるあいまい発言」(英・エコノミスト)、「最終的には何もいっていない。『他の国も同じ』と責任回避で印象は悪くなった」(ドイツ・FAZ)、「アメリカでは『穴にはまったら掘るのをやめろ』というが、彼は掘るのはやめたが、穴から抜け出ていない」(米ジャーナリスト)、「各国の話を持ち出してきて、まさに弁護士だな。論点を変えてる」(韓国・JPNEWS)、「見出しは『橋下が誠意のない謝罪』。論点は女性蔑視だ。彼は海外より日本のマスコミを相手に男尊女卑を修正しましたよ、選挙で1票をと…」(米・ニューズウィーク)。橋下の会見は海外メディア向けというより、参院選を意識した国内向けのパフォーマンスだったというのだ。

リカバリーショットは失敗。身内からも「明確さが封印されマイナス」

   司会の羽鳥慎一「かなり冷ややかですね」

   宮田佳代子(ニュースキャスター)「いつもの橋下さんと違ってましたね。さらなる誤解を恐れたのか、何を聞いても同じ答えで、記者もいらだっていた」

   元外交官の宮家邦彦は「リカバリーショットだが、起死回生には至っていない。しかし、もう海外ではあまり記事にならないから効果はあったと思います」

   羽鳥「記事にならない?」

   宮家「説明をしたことで、価値が下がった」

   むしろ、厳しい評価は身内から出ていた。維新の会の中田宏議員は「明確さが封印されていた。現段階ではマイナス」とはっきりいう。選挙で自民党への対抗軸になれないとしたら、痛手は相当なものと いっていい。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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