深夜のミニドラマ「永沢君」(関東ローカル)が筆者の周りでアツい。ここ最近、各キー局が23時台のドラマに力を入れているのはご存じの通りで、この4月(2013年)からも「でたらめヒーロー」(日本テレビ系・木曜)、「お天気お姉さん」(テレビ朝日系・金曜)、「間違われちゃった男」(フジテレビ系・土曜)と、週後半にかけて深夜ドラマが目白押しなのだが、そんな中、TBSはなんと月~木曜で5分間の帯ドラマ(ドラマ部分は正味1分)、しかも、さくらももこ原作の「永沢君」とかなり意表をつくチョイスをしてきた。これがかなり面白く、「きのう見た?」と友人や同僚の間でよく話題になっているのだ。
火曜だけ登場の「ニセ永沢君」は…エッ、あの人なの!?
永沢君は「ちびまる子ちゃん」でおなじみのタマネギ頭の毒舌キャラクターで、「永沢君」は彼を主人公とした中学時代が描かれている。まる子やたまちゃんはいっさい登場せず、永沢君の親友で卑怯者の藤木君や、愚鈍な男友達・小杉君などが脇を固める。「ちびまる子ちゃん」とはかなりテイストの違うシュールな内容だ。
驚いたのはその完璧な配役である。原作のキャラクターがかなりインパクトがあるだけに、どんな役者が登場するのかと楽しみだったが、永沢君に劇団ひとり、藤木君ははんにゃ・金田哲、花輪クンはウエンツ瑛士、小杉君は森三中・大島美幸、野口さんはハリセンボン・箕輪はるか、城ヶ崎姫子は皆藤愛子と、よくぞここまで似た役者(ほとんど芸人)を集めてきたものだと感心してしまう。なぜか火曜日だけは永沢君がニセ永沢君になり、エコノミストの森永卓郎がタマネギ頭の着ぐるみで永沢君に成り代わる。